古き良き日本の食卓といえば、家族全員が一つの食卓を囲んで食事をとる家庭の風景が挙げられるでしょう。どこか懐かしく暖かいものを感じるのは、先祖から受け継がれてきたDNAの成せる業なのでしょうか???現代では、家族みんなが夕食を囲むということもなかなか難しくなっていますが、せめて朝食や休日などには家族で食卓を囲むことを試みてみたいものです。
さて、そんな風景が当たり前だった昔の子供達ですが、親からの「しつけ」はまずその食卓を囲んでいる時にあったようです。いわゆる「箸の上げ下ろし」というものです。そうです、私たちが世界に自慢できる日本文化のひとつに箸使いの優美さがあります。現在でも箸の持ち方や使い方が正しいか正しくないか、食事を行儀良くしているかしていないかで、時として人格や育ちまで判断されてしまうこともあるほどです。日本の伝統を見る上で「ご飯」と「箸」は切っても切れないもの。箸の使い方ひとつで人としての評価ポイントが上がるならマスターしない手はありませんよね。下段では「やってはいけない嫌い箸」をご紹介させて頂きますので、是非一度確認してみてください。そして、お子さんがいる方は、誇るべき「日本のしつけ」としてあなたから『愛』と共に伝えてあげてください。
やってはいけない嫌い箸あれこれ
- 刺し箸
- 料理に箸を突き刺す
- 涙箸
- 箸の先から汁をぽたぽたと落とす
- ねぶり箸
- 箸についたものを舐めてとる
- かき箸
- 食器のふちに口を当て料理をかきいれる
- 移り箸
- おかずばかりに箸をつける
- せせり箸
- 楊枝がわりに箸を使う
- 迷い箸
- 料理の上で箸をあれこれと移動させる
- 渡し箸
- 食事中に食器の上に箸を渡して置く
- 寄せ箸
- 食器のふちに箸を引っ掛けて料理を手前に引き寄せる
- 持ち箸
- 箸を持ちながら同じ手で食器を持つ
- 受け箸
- 箸を持ったままおかわりをする
- 指し箸
- 箸で人を指す
- 探り箸
- 汁物などの食器の中を箸でかき混ぜて中身を探る
- 拾い箸
- 別々の箸でひとつの料理を挟む
- もぎ箸
- 箸についたご飯を口でもぎ取る
- 込み箸
- 口の中にほおばったものを箸で押し込む
- こじ箸
- 食器の中の料理を箸でかき回して好物を探り出す
- 振り箸
- 箸先についた汁などを振って落とす
- 空箸
- 料理に箸を一旦つけてから食べずに箸をおく